静岡の木の家・自然素材の家をデザインする焼津市・藤枝市など県中部で活動しています一級建築士事務所 ナカムラ設計アトリエ です。
あなたの夢をかたちに・暮らしをデザイン
一級建築士事務所 ナカムラ設計アトリエ
〒425-0074 静岡県焼津市柳新屋998-8
営業時間 | 9:00〜18:00 (土日祝日もOK) |
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80数年前に建てられた後、大掛かりな増築改築がなされていました。正面の外壁はモルタル塗りでしたが、他は亜鉛鉄板のトタン張の外壁や屋根瓦も痛んでいました。
屋根は、耐震性を上げる意味もあり古い日本瓦から金属屋根に葺き替えました。正面外壁の白色のモルタルとサッシはそのまま残しましたが、チーク色で塗った杉板を一部外壁と戸箱に張りました。アクセントでモダンな感じに仕上がりました。玄関引き戸もアルミ建具から杉板縁甲板張の木製建具に造り変えました。煙突が見えますが、薪ストーブの煙突です。
間取りは、昔ながらの典型的な田の字です。玄関から裏に通り抜けする土間や水廻りがあり、玄関横の南側部屋は客間その奥に仏間で、北側に茶の間で西北に寝室。その周りを広縁や納戸が低い屋根で取り巻いています。
写真は、客間と仏間と広縁です。
客間と仏間と南側広縁をLDKのワンルームにしました。客間仏間境の鴨居を取り視覚的に広がりを持たせ、その他の壁天井は既存のままで、緑色の土壁を白ペンキで仕上げました。
仏間のです。仏壇の隣が床の間手前に出書院が付いています。
キッチンはオープンキッチンで、昔床の間だったところにガスコンロ、対面側にシンクキッチンを配列しまた。お料理の得意な奥様が、ご友人たちに料理を振舞う姿が目に浮かびます。
当初出書院を解体する予定でしたが、見ているうちにもったいなくなって化粧棚板の小物収納を造る事にしました。
客間から茶の間と玄関。ケヤキの大黒柱があります。大きな梁が鴨居になっていています。昔の家は長い柱を使用していますので鴨居を兼ねた梁を入れ柱を固定していました。
ダイニングからのキッチンと玄関土間と奥に見えるのが裏庭です。
キッチンから玄関・広縁を見た様子です。80数年前の家は、フスマや障子で部屋を仕切る間取りでしたので壁は多くありません。また80数年前の家は、電気が無く後から露室配線でコンセントなどを設置し生活をしていました。今回の工事で苦労した一つに電気配線工事でした。壁掛けTVの杉板壁は構造とは関係ない壁を作り電気の線を床下から配線してあります。
ちなみにTVボードの家具は、広縁にあった和ダンスをきれいにして利用しています。
薪ストーブです。これは以前使っていた薪ストーブを取付ました。壁はお茶が有名な森町にちなんで、抹茶色です。部屋全体がやさしい感じにしてくれます。
構造材の梁や小屋裏部屋の床板がそのまま現しになっています。増築工事時にこの玄関廻りのタイルや建具をフォームされたところです。玄関の奥が土間になっていて、以前の改築工事でダイニングキッチンになりました。
玄関土間は壁の塗り替えがメインの工事でしたが、白蟻被害が大きかったので、下地の直しなど目には見えない箇所など手の掛かった箇所です。
屋根裏部屋に上がる階段です。ダイニングキッチンぼ部屋を取り壊しハキダシにしました。外にはウッドデッキがあります。ハキダシの大きなまどにした結果、明るい土間になりました。
仏間から玄関土間を見ています。
低い屋根の部分が、以前増築した部分です。今回の工事ではここを解体撤去しました。
解体前は、ダイニングキッチンだった場所をウッドデッキにしました。北側にありますし屋根下などで日除け雨除けに最適です。
古い建物ですので丸太梁などを使っています。隠すのはもったいないので、現しにしました。
以前、水道が無い時に使っていた掘り抜き井戸の復活です。今は懐かしい手押しポンプでくみ上げます。井戸水をくみ上げた事は、子供たちの記憶に残るでしょう。
ナカムラ設計アトリエ
代表者:中村 敬彦
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